みなさま、おはようございます!
高知で70年続く印刷会社、近森謄写堂の3代目、近森純一郎です。
さて、今日は私たちが毎日触れている「紙」について、少しお話しさせてください。
普段何気なく手にしているパンフレットや名刺。それらがどんな紙で作られているか、じっくりと考えたことはありますか?
実は、紙の世界は皆さんが想像する以上に奥深く、そして面白いんです。
普段使いの紙は意外と少ない?
私たち近森謄写堂で、普段の印刷物にベースとしてよく使っている紙は、大体20種類から30種類ほどです。
「え、印刷会社なのにそれだけしか使わんが?」と思われるかもしれませんね。
ツルツルした紙、少しザラッとした温かみのある紙、光沢を抑えたマットな紙。
よく使われるスタンダードなものは、実はある程度絞られてきます。
コスト面や用途の幅広さを考えると、これくらいに落ち着くのが自然なんです。
でも、世の中に存在する紙の種類が、これだけなわけがありません。
現在、日本の市場に出回っている紙は、約300銘柄。
さらに細かな色や厚みの違いなどを種類で数えると、なんと約7000種類にも上ると言われています。
7000種類ですよ!毎日違う紙を触ったとしても、全部触り切るのに20年近くかかる計算です。
そう考えると、なんだか途方もない数に感じませんか。
7000種類から「正解」を見つけ出す難しさ
これだけ膨大な選択肢があると、お客様の作りたいものに対して「どの紙が一番適しているか」を的確に見極めるのは、非常に難しい作業になってきます。
「自社の誠実さを伝えたい」
「親しみやすい雰囲気にしたい」
「商品の写真を鮮やかに際立たせたい」
お客様の数だけ、届けたい想いがあります。
その想いを形にするため、7000種類という大海原の中から、ぴったりの1枚を探し出す。
それは長年の経験と知識が必要な作業です。
時には頭を悩ませることもありますが、ここが私たちの腕の見せ所でもあります。
紙が変われば、仕上がりは変幻自在
私がこの仕事をしていて一番面白いと感じるのは、製品としてできあがるものが、紙の種類ひとつで変幻自在に変わることです。
全く同じデザイン、同じインクを使ったとしても。
ツヤのある紙に刷れば、パッと目を引く元気でポップな印象に。
少し和紙のような風合いのある紙に刷れば、しっとりと落ち着いた、上品な印象になります。
手にしたときの重さや、指先から伝わる質感。そういった五感に訴えかける要素が、紙にはあるんです。
例えば、お客様に渡す大切な会社案内。少し厚みのあるしっかりとした紙を選ぶだけで、会社への信頼感がグッと高まったりします。
「このデザインなら、あえてこの無骨な紙を使った方がかっこええがやないろか」
そんな風に考えを巡らせる時間は、私にとってとても楽しいひとときです。
一緒に「紙選び」のワクワクを味わいませんか
印刷物を作るとなると、どうしても「デザインをどうするか」や「掲載する情報をどうまとめるか」に意識が向きがちです。
もちろんそれも大切ですが、私は「紙の違いを楽しむ」ということも、印刷物を作る醍醐味の1つだと考えています。
「どんな紙があるか見てみたい」
「こんな手触りの紙で名刺を作ってみたいんだけど」
そんなぼんやりとしたイメージでも構いません。
どんな紙を選ぶかで、伝わるメッセージの温度感はガラリと変わります。
私自身、お客様と一緒にサンプル帳をめくりながら、「これいいがやないですか!」「こっちも面白いですよ」とワイワイ選んでいる時のワクワクする気持ちが大好きなんです。
私たち近森謄写堂は、単なる印刷会社ではなく、皆さまの困りごとを解決し、想いを形にする「表現の相談所」でありたいと思っています。
ちょっとした思いつきでも、まずは気兼ねなくお声がけください。
「こんなこと、相談してもえいがやろうか?」なんて心配は無用です。
ぜひ一緒に、紙選びのワクワクから始まるモノづくりを楽しんでみませんか。