1ヶ月で短歌集をつくりたい!焦るお客様と一緒に走った「納期短縮」の裏側

みなさま、おはようございます!近森謄写堂の3代目、近森純一郎です。

高知もすっかり季節が巡り、日々の仕事の中でたくさんの方の「想い」に触れさせていただいています。
私たち近森謄写堂は、単に紙に印刷するだけの「印刷会社」ではなく、みなさんの表現したい気持ちや困りごとを一緒になって解決する「グラフィックサービス業」、そして「表現の相談所」でありたいと考えています。

先日、あるお客様から切実なご相談をいただきました。
「作品は出揃っているんですが、会合までに間に合わせたいんです。でも、もう納期が1ヶ月もなくて……どうしたらいいでしょうか?」

1ヶ月で短歌集!?迫る納期とお客様の切実な想い

短歌集のように文字の細部まで確認が必要な冊子づくりは、原稿をお預かりしてから編集、校正、印刷・製本に至るまで、通常なら1ヶ月から2ヶ月ほどいただく仕事です。

お話を聞くと、8月末の会合が今期の活動の締めくくり。その集大成として制作した短歌集を当日お披露目したいとのことでした。
この日を逃すわけにはいかないという強い想いを感じました。

「厳しいですね」とお断りするのは簡単です。かといって無責任に「任せてください!」と言うのもプロではありません。
不安そうなお客様に、私はこうお伝えしました。

「大丈夫です、できる限りのことをさせていただきます。突貫工事をするのではなく、順序立てて進めていけば間に合わせることができます!

やり取りの「渋滞」を防ぐ、窓口の一元化と原稿準備

制作で一番時間がかかるのは、印刷機を動かす時間ではなく「確認のキャッチボール」です。
特にグループでの作品集は、意見が散らばるとあっという間に日が過ぎてしまいます。

そこで私から「ご連絡窓口をお一人に絞ること」をご提案しました。

情報の行き違いを防ぐため、窓口を一元化。さらに持ち込んでいただく原稿は、誤字脱字を極力減らした「完璧に近い状態」まで事前に読み込んでいただくようお願いしたのです。このご協力があったからこそ確認の往復を減らし、貴重な時間を生み出せました。

全員一斉の「集中校正」と、現場を止めない資材選び

一番の山場である「校正」の工程。郵送やメールを何度も往復させる時間はありません。

そこで提案したのが「メンバー全員が集まり、その場で一斉に校正を行う」方法です。
校正紙を広げ、「ここ、文字が違っちゅうよ」「この一言、修正しようか」と声を掛け合いながら確認していただきました。
通常なら数週間かかる作業が、なんとその日のうちに完了したのです。

校正が終われば社内工程です。ここでも「現場を止めない」工夫を凝らしました。

こだわりを残しつつ用紙には流通量が多く手配しやすい紙を選択し、欠品リスクを回避。
さらにオンデマンド印刷を採用し、データ完成後すぐに製本へ回せるラインを確保しました。

突貫工事ではなく「できること」を積み重ねた結果

こうして短歌集はスケジュール通りに無事完成しました。

会合当日の朝、完成した冊子をお渡しすると、お客様は嬉しそうな表情で「よかった、これでみんなに配れます!間に合って本当によかった」と感激してくださいました。その笑顔を見たとき、胸の奥が熱くなりました。

今回の成功は、無理な突貫工事をしたからではありません。お客様と私たちが手を携え、「できること」を一つひとつ進めた結果です。

「納期が厳しくて諦めかけている」
「どう進めればいいか分からない」

そんな困りごとがありましたら、ぜひ一度、近森謄写堂にご相談ください。
老舗ならではの安心感と柔軟なアイデアで、みなさんの大切な想いを形にする「最短ルート」を一緒に考えます。

無理だと諦める前に、まずは一言、声をかけてみてください。